5歳児の発音を絵本で確認 言語聴覚士が制作、健診用チェックシートをもとに

5歳児の発音を絵本で

ことばサポートネット(岐阜県可児市)は、子どもの発音を確認するための絵本『かきくけこっぷちゃん 〜子どものための発音チェック絵本〜』を制作した。言語聴覚士が作成したもので、9月10日からAmazonで販売している。

健診で発音を見る機会は増えたが、判断の基準がない

制作の背景にあるのは、全国の自治体で5歳児健診が広がり、問診項目に発音の明瞭さが含まれるようになった一方で、発音に問題がないかを判断する基準や対応方法の情報が不足しているという状況。医療・療育・保育の現場から「対応に迷う」という声が多かったという。

見落としが懸念されるものとして同法人が挙げるのが、構音障害と粘膜下口蓋裂。構音障害は、年齢的には発音できるはずの音が、発語器官の問題や動かし方の問題で明瞭に発音できない状態を指し、言語発達の遅れや発達障害の有無にかかわらず起こる。粘膜下口蓋裂は口蓋裂の一種で、口の中の天井の粘膜はつながっているため見えにくいが、粘膜下の筋肉や骨の癒合に異常がある先天性の病気。

同法人は、こうした状態を適切な時期に言語聴覚士などの専門支援へつなげる体制づくりを目指し、「5歳児の発音チェックシート」を開発してきた。今回の絵本は、そのチェックシートをもとにしている。

絵を見せながら読み聞かせ、6つの基本の発音を確認

絵本は、大人が絵を見せながら読み聞かせ、子どもが真似をして、できるところまで一緒に読む形式。6つの基本の発音を確認できる。

巻末には発音チェックシートを収録し、該当項目を確認すると対応の目安が得られる。絵探しのページもあり、楽しみながら発音を確認できる構成とした。

年齢に応じた発音の育ちの目安や、構音障害に関する専門知識も掲載されており、言語聴覚士のほか、保健師、保育・教育関係者、子育て支援や療育の担当者が使えるとしている。海外在住で言語相談につながりにくい保護者による確認にも活用できるという。

オンラインでの相談を想定し、画面に提示しやすい大きさや文字配置になっている点も特徴として挙げられている。

言語聴覚士が制作、健診用チェックシート

チェックシートとガイドブックは無償公開

絵本の価格は、ペーパーバックが1,210円、電子書籍版が330円。A4スクエア(210×210ミリ)、全26ページ。売上は構音障害の啓発活動や、見過ごされる子どもを減らす事業に充てられるとしている。

元になった「5歳児の発音チェックシート」と、解説資料「5歳児の発音評価ガイドブック」は、同法人のサイト(https://www.kotoba-support-net.org/)から無償でダウンロードできる。

制作にあたっては、洲崎福祉財団の助成を受けた。

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出典

ことばサポートネット プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000130843.html

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