どこで情報を得たら?障害者の就職活動
前回の記事でご紹介したGPが運営する障害者の就労支援。
実際にみなさんはどのような事情で就職活動をしているのでしょうか。
中途採用
GPの就労を利用する求職者は、新卒よりも中途の方が圧倒的に多い状況です。 障害者雇用で就職される方は、自分に合う職場で長く勤められる場合がある一方で、職場に自分の障害のことや必要な配慮をうまく伝えることができず、短い期間で転職を繰り返すケースもあります。 発達障害などが未診断の方で、就職したものの職場環境や仕事になじめず、初めて障害と向き合うことも。 そうした方々が、中途採用の相談に集まります。新卒採用
新卒で障害学生を採用する企業は年々多くなっていますが、大学に進学する障害学生は全体の1%程度にとどまります。 そこから一般企業に就職する学生、障害者雇用の制度などの知識を持つ学生となると更に少ないのが現状です。 また、就職活動で社会に出ようとする段階でつまずき、発達障害などの障害が発覚するケースもあります。 障害学生が一般の学生と同じように就職活動をすると苦労が多く、困ってネットで検索するなどのきっかけでGPの就職支援サービスと出会います。 GPは、このような方々をサポートしています。「知らない」による困難や差別・偏見をなくすための社会活動
GPは社会活動として、障害当事者だけではなく企業など社会全体が障害について正しく知る機会を作るために、メディアの運営やイベントの支援をおこなっています。障害当事者向けメディア
Media116 は、おでかけや趣味など日常生活に関する記事が中心のライフスタイルメディア。各種手帳の取得など公的な手続きについての記事も人気です。
障害者の就職活動ノウハウを集めた atGPしごとLABO も注目を集めているコンテンツです。
「障害についての自己分析」や自分に合った仕事の探し方、企業の障害者雇用に関する制度など、就職活動についての情報がまとまっています。
企業向けメディア
企業・一般向けに、障害者へのアンケートや、障害者雇用に関する様々な情報や当事者の声をまとめて研究している障がい者総合研究所を運営しています。
イベント支援
「超福祉展」に協力・共催
NPO法人ピープルデザイン研究所主催の「超福祉展」は、ハンディキャップがある方が、障害者や健常者という枠を超えて憧れの対象となるような製品や体験の展示会です。 GPは2017年から協力・共催企業として広報やスタッフなどの支援をおこなってきました。 GPの事業である障害者の就労という日常生活のサポートとは全く違うアプローチのイベントとかかわることで、GP社員のみなさんにとっても新しい見方や気づきが生まれる機会となりました。「IBDはたらくプロジェクト」難病認知を支援
クローン病や潰瘍性大腸炎の患者向けにヤンセンファーマ株式会社が運営しているプロジェクト「IBDはたらくプロジェクト」では、GPのこれまでの難病専門就労支援のノウハウをいかして、イベント集客や登壇などの形で協力しています。「明るい将来が見える世の中に」という思い
今回お話をお聞きしたGP広報担当のお二人に、病気や障害のあるお子さんとご家族へのメッセージをいただきました。
戸田様
「みなさんに『世の中そんなに悪くない』と思っていただきたいです。GPのコンテンツなどいろいろな情報にふれることで、誰もが不安を感じずに済む世の中になってほしいと考えています。GPの取り組みがその一助となればと思います」
前山様
「育児、障害、病気など『知らないこと』をネットで調べると、余計に不安になってしまうことがあります。そんな方が少しでも安心できる社会になるように、GPにできることをしていきたいです。また、当事者やその家族にしかわからないことがたくさんあると思うので、そういった方たちとつながることで少しでも安心できる場ができたらいいなと思います。」