ENGLISH TITLE & SUMMARY Explaining hair loss, scars and appearance care to children: Resources for families and professionals Open to read a brief English summary.
This is an English summary of the Japanese article below.
How can adults explain treatment-related hair loss, skin changes or scars to children? This guide groups publicly available resources by purpose: practical appearance care (support for changes in how a person looks), preparing children for hair loss, returning to school, sharing experiences, and finding products or financial support. Examples include Japan’s National Cancer Center leaflets, the British children’s guide Anna Loses Her Hair, and Charming Care’s school-return booklet. It distinguishes materials children can use from resources intended for parents and professionals. The guide also notes that British wig provisions do not apply in Japan and that Japanese municipal subsidy rules vary by location and date.
治療による脱毛や肌・爪の変化、手術痕などを、子どもへどう説明するか。子ども本人にそのまま渡せる日本語の公開資料は多くありませんが、保護者や医療者が説明の準備に使える資料、復学時の話し合いを助ける漫画や対談、助成制度や用品を調べる情報ページはあります。
この記事では、確認できた資料を「知りたいこと」に合わせて5つに分けて紹介します。保護者の方も、学校や医療・支援に関わる方も、必要な項目からお読みいただけます。ウェブ上の公開情報で確認できた範囲(確認日:2026年10月14日)のため、病院内だけで配布されている資材は含まれていません。
目的別 アピアランスケア説明資材早見表
| こんなとき | 使う資料 | 主な読み手 |
|---|---|---|
| 髪・爪・肌・眉毛やまつ毛・ウィッグなど、具体的な対処を知りたい | 国立がん研究センター中央病院 アピアランスケアのリーフレット | 保護者、医療者 |
| 脱毛が始まる前後に、お子さんにこれから起きることを伝えたい | Anna loses her hair(CCLG、英語) | お子さん(保護者と一緒に) |
| 復学前後の不安や外見の変化、学校との調整を整理したい | チャーミングケア 復学支援小冊子 | お子さん、保護者、学校・医療・福祉関係者 |
| 病名告知や外見の変化、復学時の情報共有を、当事者・保護者・教員の経験から考えたい | 小野薬品工業 小児がんの親子と学校関係者の対談 | 保護者、学校関係者、医療・支援者 |
| 助成制度、用品、相談先を「困りごと」から探したい | チャーミングケア こどものアピアランスケア/アピアランスケア情報ナビ | 保護者、医療・教育・行政関係者 |
具体的な対処を知りたい(髪・爪・肌・ウィッグなど)
資料: アピアランスケアのリーフレット(国立がん研究センター中央病院 アピアランス支援センター)
髪、爪、肌、眉毛とまつ毛、ウィッグ、乳がん術後、顔や首の傷など、変化の種類ごとに対処をまとめた7種類のリーフレットです。対象は「患者さん」です。子ども向けとは書かれていないため、保護者や医療者が内容を把握し、子どもに伝える際の土台にする使い方を想定しています。
お子さんに、これから起きることを伝えたい
資料: Anna loses her hair(Children’s Cancer and Leukaemia Group、英国。英語)
脱毛を経験する女の子Annaを描いた子ども向けのガイドです。医師や遊びの専門職、同じ病院の友達が登場し、先に髪を短く切ること、ウィッグ・帽子・何もつけないという選択肢があること、生え変わる髪の色や質が変わることがあることが伝えられています。
使うときの注意:
- 英語版のみです。保護者が読み聞かせの際に訳す形を想定しています。
- ウィッグの支給に関する記載は英国の制度の話です。日本では当てはまりません。
同じ経験をした子や親の声を知りたい、周りに伝えたい
チャーミングケア 復学支援小冊子
資料: 復学サポート(一般社団法人チャーミングケア)
抗がん剤治療を経験した子どもと保護者5組へのヒアリングをもとに、治療中、復学時、外見の変化についての本人と家族の声をまとめた小冊子です。復学時に関わる医療・教育・福祉の役割を示すサポートマップ、専門職へのインタビュー、3つの実話漫画を収録しています。漫画では、脱毛前の散髪で本人の意思が十分に確認されなかった経験、退院後も続く不安と段階的な復学、手術痕への戸惑いが描かれています。子どもの気持ちを代わりに説明する資料というより、本人・保護者・学校・医療者が、何を共有し、どのように復学を進めるかを話し合う際の土台として使えます。全国の小児がん拠点・連携病院などに約2,000部が配布され、PDFも公開しています。
小野薬品工業 親子と学校関係者の対談
資料: 【対談】小児がんの親子と小児がんの子どもの支援を行った学校関係者に聞く(小野薬品工業)
急性リンパ性白血病を経験した石嶋壮真さん、母の石嶋瑞穂さん、小児がんの子どもを支援した小学校教諭・高島由美さん(仮名)による対談です。病名をいつ、どのように伝えたか、本人が治療や院内学級をどう受け止めたか、学校が保護者の意向を確認しながら病気の情報をどこまで共有したかが語られています。
アピアランスケアに関しては、脱毛と顔のむくみが残るなかで「友達から見た目をどう言われるか」と復学をためらった経験、体力低下や本人にも説明しにくいしんどさ、給食や1コマの授業から始めた段階的な復学が取り上げられています。子ども向けの説明冊子ではなく、保護者や教員、支援者が、本人への告知、見た目の変化の伝え方、復学時の情報共有、声のかけ方を考えるための対談です。
助成制度や用品、相談先を整理したい
資料: こどものアピアランスケア(一般社団法人チャーミングケア)
ページには、特別支援教育就学奨励費、小児慢性特定疾病児の日常生活用具給付事業、自治体のアピアランスケア助成事業について、対象者・対象品目・課題を比較した表があります。さらに、4つの質問から相談先、助成制度、用品、ケア情報、学校生活・復学、ワークショップ、進路支援などの候補を整理する「アピアランスケア情報ナビ」、2023〜2026年の市区町村助成調査、小冊子「子どものアピアランスケア」のPDFを案内しています。
小冊子は、子どもの外見ケアが見過ごされやすい背景、2022年に行った市区町村の助成実態調査、医療・教育分野の専門家インタビュー、利用できる制度の比較をまとめた資料です。子ども本人へそのまま渡して説明するものというより、保護者や医療・教育・行政関係者が課題と制度を把握するために使えます。助成の対象や内容は自治体と時期によって変わるため、利用時は最新情報の確認が必要です。
「子どものアピアランスケア」小冊子をPDFで見る(12.8MB)






