がん患者以外も対象とするアピアランスケア助成は全国2.58% エピテーゼへの助成は1.14%

Qケア

一般社団法人チャーミングケアは、全国1,741市区町村を対象に実施した2026年のアピアランスケア助成事業調査について、がん患者以外への助成状況を追加集計しました。

2026年7月時点で、アピアランスケア助成事業を実施している市区町村は全国1,741自治体のうち1,394自治体となり、実施率は80%に達しています。

一方、対象をがん患者に限定せず、ほかの疾患や先天的な身体の特性、事故・外傷などによる外見の変化にも広げている自治体は45自治体でした。全国の市区町村に占める割合は2.58%にとどまります。

がん患者以外も対象とする自治体は45市区町村

今回の追加集計では、助成対象となる品目と対象者の条件を確認し、次の3つに整理しました。

集計内容自治体数全国1,741市区町村に占める割合
エピテーゼへの助成があり、がん患者以外も対象20自治体1.14%
ウィッグ・乳房補整具への助成があり、がん患者以外も対象39自治体2.24%
上記のいずれかに該当する自治体(重複を除く)45自治体2.58%

割合は全国1,741市区町村を分母とし、小数第3位以下を切り捨てています。

エピテーゼとは、病気やけが、先天的な身体の特性などによって失われた身体の一部を補う人工物です。人工乳房のほか、耳、鼻、指などを補うものがあります。

エピテーゼを助成対象とし、なおかつ対象をがん患者以外にも広げている自治体は20自治体でした。自治体によっては「18歳以下」など、対象年齢に条件を設けている場合があります。

ウィッグや乳房補整具について、がん患者以外も対象としている自治体は39自治体でした。この中には、県の制度によって助成を行っている鳥取県内の19市町村を含みます。

なお、エピテーゼとウィッグ・乳房補整具の両方を対象としている自治体があるため、20自治体と39自治体の単純合計ではありません。重複を除くと、がん患者以外も何らかの助成対象としている自治体は45自治体となります。

制度の普及と、対象範囲の広がりは別の段階

チャーミングケアが継続してきた全国調査では、アピアランスケア助成事業を実施する市区町村は、2022年7月の669自治体から2026年7月には1,394自治体へ増加しました。実施率は38%から80%へ上昇しています。

助成制度そのものは全国へ急速に広がっていますが、今回の追加集計から、がん患者以外も対象とする制度は全国の2.58%にとどまることが分かりました。

外見の変化は、がん治療によってのみ生じるものではありません。ほかの疾患に伴う脱毛、先天的な身体の特性、事故や外傷などによって、ウィッグやエピテーゼなどを必要とする人もいます。

制度を実施しているかどうかだけでなく、「誰が対象となるのか」「どの補整具まで助成されるのか」という制度の対象範囲にも、大きな地域差があります。

2026年7月末時点の調査結果

本記事の数値は、一般社団法人チャーミングケアが全国1,741市区町村を対象に実施した独自調査のうち、2026年7月末までに確認した情報を集計したものです。

自治体によって、対象となる疾患、年齢、補整具の種類、助成金額、申請条件などは異なります。制度の利用を検討する際は、各自治体の最新情報をご確認ください。

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