入院中の子どもに実物大の動物を 近大病院が「ARどうぶつえん」を常設導入

近大病院に「ARどうぶつえん」

近畿大学病院(大阪府堺市)は、AR(拡張現実)技術を使った「ARどうぶつえん」を常設導入する。運用開始は2026年12月下旬を予定している。西日本では初の常設導入となる。提供するのはSTARIUM(神奈川県)。

スマートフォンやタブレットの画面を通して、目の前に実物大の動物がいるように見える体験ができるサービスである。アレルギーや感染症のリスクなく、動物と出会う機会をつくることを目的としている。

通院や入院で外出や日常生活が制限される子どもは、孤独感や検査・治療への恐怖を感じやすいとされる。病院側は、治療中の不安や緊張の軽減につながることを期待している。

小児病棟、小児外来、情報コーナーに設置

設置場所は、近畿大学おおさかメディカルキャンパス(大阪府堺市南区)内の2号館(診療棟)小児病棟、1号館(外来棟)小児外来エリア、院内の情報コーナー。順次実施する予定となっている。

対象は、同院の通院・入院患者とその家族。

「ARどうぶつえん」は、北海道旭川市の旭山動物園が監修している。SoVeCのVPS技術とロケーションベースARアプリ「XR CHANNEL」を使用し、2024年度グッドデザイン賞を受賞した。

すでに全国の医療機関や特別支援学校で導入されており、横須賀市立総合医療センターでは2026年3月から常設運用されている。導入先からは、笑顔が増えた、落ち着いた様子を見せるようになった、動物をきっかけに会話が生まれた、といった声が寄せられているという。

導入費用は地域企業のスポンサーが負担

今回の導入は、「ARどうぶつえん こどもサポート」という仕組みを使っている。地域の企業・団体がスポンサーとなり、医療機関の導入・運用費用を全額負担するものである。スポンサーの名称やロゴは、施設内やアプリ内に掲示される。

業種や規模は問わないとしており、参画の相談を広く受け付けている。

Qケアからのご案内

入院中のお子さんが何を感じているかは、本人にも言葉にしにくいものです。お子さんご本人と保護者それぞれの見え方を並べて整理していく対話サービス「Qケア メンタリング」をプレ運用しています。

▶ Qケア メンタリング

出典

近畿大学 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000149893.html

この記事をシェア

Xでシェア Facebookでシェア

Qケア通信を応援してください

Qケア通信は、企業・団体・個人の皆さまからのご寄付やご協力によって運営しているメディアです。

病気や障害のある子どもと家族に必要な情報を届け続けるために、皆さまの応援をよろしくお願いいたします。

Qケア通信を応援する 寄付・助成金の活用実績を見る
記事を検索する →
日本製卓上型AIテレプレゼンスロボット「kubi 2.0」
Qケア

入院中の子どもが教室に参加できる卓上ロボット「kubi 2.0」発売

小児がんの絵本、スウェーデンから 日本語版を全国156施設へ無料配布のアイキャッチ画像
Qケア

小児がんの絵本、スウェーデンから 日本語版を全国156施設へ無料配布

NICUからの退院支援を学ぶ無料ゲーム 長野県立こども病院が舞台のアイキャッチ画像
Qケア

NICUからの退院支援を学ぶ無料ゲーム 長野県立こども病院が舞台