札幌柏葉会病院(札幌市豊平区)は9月1日、脳腫瘍の診断・治療を専門とする「脳腫瘍センター」を開設した。複数の専門医によるチームで、診断から手術、薬物療法、リハビリまでを継続して行う体制を整えたとしている。
背景にあるのは、脳腫瘍の診療が大学病院などの高度医療機関に集まりやすいという事情である。札幌市では脳卒中などの脳血管疾患を多くの民間医療機関が担う一方、専門的な治療を要する脳腫瘍は限られた施設に集中していた。特に悪性脳腫瘍では、手術に薬物療法や放射線治療を組み合わせる集学的治療が必要になる。
同センターは、頭蓋底外科手術や経鼻内視鏡手術といった専門性の高い手術に対応する。
小児脳腫瘍は大学病院と連携
センター長を務める遠藤将吾医師は、患者や家族が治療先や術後の経過に大きな不安を抱えることに触れ、診断から手術、治療、リハビリまで継続して寄り添える体制を目指すと述べている。
同時に、すべてを一つの病院で行うのではなく、地域の医療機関がそれぞれの専門性を生かすことが大切だとも強調している。小児脳腫瘍などは大学病院が適する場合があるためである。
放射線治療が必要な患者については地域の放射線治療施設と連携し、小児脳腫瘍や一部の高度な治療が必要な症例は大学病院などと連携する。患者が複数の医療機関を行き来する負担を減らすことを目指すとしている。
札幌市内に加え、江別市や千歳市など周辺地域の医療機関との連携も強化し、疑い例や専門的な診断・手術が必要な患者を受け入れる。将来的には、放射線治療を担う医療機関などとのカンファレンスも視野に入れているという。
主な対象疾患は、神経膠腫、髄膜腫、下垂体腫瘍、神経鞘腫、転移性脳腫瘍など。
札幌柏葉会病院は1971年に「柏葉脳神経外科病院」として開業し、現在は年間約2,500台の救急車を受け入れ、約500件の手術を行っている。
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出典
社会医療法人柏葉会 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000190613.html
