JALは12月6日、発達障がいをはじめとするさまざまな理由から空の旅に不安を感じる子どもとその家族を対象に、国際線の搭乗を想定した「空の旅体験会」を開く。会場は羽田空港第3旅客ターミナル。障害者週間(12月3日〜9日)に合わせた取り組みとなる。
JALグループは2022年から、空港や機内での過ごし方を事前に体験できるプログラムを続けてきた。今回は空港施設や出入国に関わる各機関と連携し、国際線搭乗に必要な一連の手続きを体験できるプログラムを実施する。JALによると、国内主要航空会社14社を対象にした調査の範囲で、国際線を想定した体験会は本邦初という。
搭乗手続きから出入国審査までを事前に体験
体験するのは、国際線ターミナルでの搭乗手続き、保安検査、出国審査、入国審査という一連の流れである。
企画の背景としてJALが挙げているのは、賑やかな空港の雰囲気、馴染みのない手続き、制限された機内環境などが、航空機での移動をためらう理由になりやすいことである。これまでの国内線体験会の参加者からも、国際線への挑戦を望む声が多く寄せられていたという。
なぜ「事前に体験すること」が移動の準備になるのか
発達障害の特性は一人ひとり異なるが、初めての場所や先の流れが分からない状況、音や光、人の多さなどが負担になる人がいる。
厚生労働省は、発達障害の代表的な特性として、見通しの立たない状況で不安が強くなることや、大勢の人がいる場所などの感覚刺激への敏感さを挙げている。配慮の方法としては、手順を示す、モデルを見せる、体験練習をする、新しく挑戦する部分を少しずつにするといった「スモールステップによる支援」を示している。
国土交通省も、発達障害の特性がある人に向けた空港での取り組みとして、航空会社と共同した搭乗体験プログラム、カームダウン・クールダウン用スペース、空港予習冊子などを紹介している。

今回の体験会は、実際の国際線ターミナルで手続きの順番や環境を事前に確かめ、本人と家族が必要な準備や配慮を考える機会になりそうだ。
対象は中高生と保護者10組、参加無料
対象は中高生とその保護者で、募集人数は10組20名。参加費は無料となっている。
応募は、JALのウェブサイト内「子どもの夢応援マイル2026(はじめての空を応援する)」から受け付ける。
連携するのは、東京国際空港ターミナル、東京税関羽田税関支署、東京出入国在留管理局羽田空港支局、動物検疫所羽田空港支所、横浜植物防疫所羽田空港支所、ジェイ・エス・エス、Grow-Sの各機関・企業。JALマイレージバンク会員を対象に、体験会の継続・発展に向けたチャリティマイルも募っている。
Qケアからのご案内
外出や移動の場面で、どんな準備をしておけばいいか、何から相談すればいいか迷うことがあります。Qケア メンタリングでは、子ども本人が自分の言葉で困りごとや希望を整理していく時間をつくっています。
