病気や障害のある子どものケア用品は、どうやって探せばいいのか 商品名が分からないときの検索方法と助成制度

Qケア

子どもの病気や障害に伴う暮らしの困りごとを、インターネットで調べる。そのとき、何という言葉を検索窓に入れればよいのでしょうか。

病名は分かっていても、生活の中で使える道具や、利用できる制度の名前までは知らないことがあります。名前を知らなければ、その名前で検索することはできません。

チャーミングケアは、病気や障害のある子どもと家族に向けたECサイト「チャーミングケアモール」を6年間運営していますが、いまだに答えが出ないことがあります。必要としている人に商品を届けるために、どの言葉で説明するのが適切なのか、という問題です。

商品の名前や特徴は説明できます。しかし、その説明が、必要としている人が検索する言葉と一致しているとは限りません。ECサイトと情報発信サイト、それぞれの検索語句を並べると、その違いが見えてきます。

ECに来る人は、すでに探す言葉を持っている

チャーミングケアモールへの検索流入では、商品名による検索が多い傾向にあります。「CVカテーテルカバー」「ペグカバー」といった用品の名称、あるいはそれらと「小児がん」「医療ケア」「用品」を組み合わせた検索です。

これらは、探すものがある程度定まっている検索です。商品の名称や用途を知り、購入先を探している人が多いと考えられます。

一方で、商品の存在を知らない人は、商品名では検索できません。困りごとがあっても、それに対応する道具があると知らなければ、商品を探すという発想には至らないこともあります。

記事には、困りごとの言葉でたどり着く

情報を発信しているチャーミングケアのホームページでは、傾向が違います。

「小児慢性」「障害者手帳」といった制度に関する言葉に加え、「CVカテーテル 作り方」「お見舞い品 小学生」「障害児 スタイ」「知的障害 よだれ」といった検索があります。疾患や障害の名称と、困りごと、商品カテゴリー、調べたいことを組み合わせた言葉です。

制度の内容を知りたい人、手作りの方法を探す人、子どもに合ったお見舞い品を選びたい人。検索語句には、それぞれの目的が表れています。

例えば、「知的障害 よだれ」という検索だけでは、原因を知りたいのか、ケアの方法を探しているのか、衣服が濡れることへの対策を求めているのかまでは分かりません。ただ、具体的な商品名を使わず、困りごとの言葉から情報を探していることは読み取れます。

「お見舞い品 小学生」も、特定の商品名ではなく、贈る相手と用途から探す言葉です。

ECでは商品の名称、記事では困りごとや目的。必要なものの名前が分かる前にも、情報を探す段階があります。

商品名を知らない段階では、どう探せばよいか

では、名前が分からないとき、どうすれば必要なものにたどり着けるのでしょうか。

「Googleショッピング」のタブを見る

困っている状況を検索すると、記事や解説ページが多く出てくる場合があります。使える商品を探したいときは、Google検索結果の「ショッピング」タブも手がかりになります。

関連する商品が画像付きで表示されれば、名前を知らなくても、形や使い方から「こういうものがあるのか」と気づけます。そこで商品の名前が分かれば、その名称で仕様やサイズ、取扱店を詳しく調べられます。

困りごとの説明だけでは見つけにくいときは、「子ども」「よだれ」「衣服が濡れる」など、使う人や状況を組み合わせて探す方法もあります。

AIには、買える場所まで聞く

短い検索語句では状況をうまく表せないときは、ChatGPTなどの生成AIに文章で伝える方法もあります。

子どもの年齢、困っていること、どのような場面で使いたいかを伝え、対応する商品や購入できる場所を尋ねます。商品名が分からなくても、状況から候補を探す手がかりになります。

例えば、よだれで衣服が濡れる場合でも、家庭で使いたいのか、学校や外出先で使いたいのかによって、求める大きさや形は変わります。そうした条件もまとめて伝えられる点は、文章で質問する利点です。

回答に出てきた商品名を使って、取扱店のサイトで詳しく確認できます。ただし、AIの回答には誤りや古い情報が含まれることがあるため、商品の仕様、対象サイズ、在庫、価格は販売元のページで確認する必要があります。

購入費用の補助は、商品を探すのとは別の難しさがある

使えそうな商品が見つかったら、その購入費用を補助する制度があるかどうかも気になるところです。ただし、こちらは商品を探すときのように、検索やAIへの質問だけでは答えにたどり着きにくい場合があります。

商品を販売する側の名前と、制度で使われる品目名が一致するとは限らないためです。商品名に「補助」「助成」を組み合わせて検索しても、その商品に使える制度が出てこないことがあります。

また、制度が見つかっても、自分の子どもが対象になるか、その商品が対象品目に含まれるかは、別に確認する必要があります。住んでいる地域や子どもの状況によっても、利用できる制度は変わります。

AIに質問する場合も、商品の名前だけでは、制度上の品目や利用条件まで結び付けられるとは限りません。「検索して出てこなかった」ことと、「使える補助がない」ことは、同じではないのです。

補助制度を探す入口として、事前相談ナビも

チャーミングケアの「事前相談ナビ」でも、購入費用の補助に関する制度や相談先を探せます。

見つけた制度が実際に使えるかどうかは、自治体などの担当窓口で確認する必要がありますが、まずはどのような制度や相談先が候補になるのかを知る入口として利用できます。

困りごとから使える商品を探すこと。その購入を支える制度を探すこと。それぞれに必要な言葉が違うため、一度の検索ですべてが分かるとは限りません。商品名だけでは見つけにくい補助制度については、事前相談ナビも情報を探す手がかりになります。

Qケアからのご案内

困りごとから、関連する制度・相談先・用品の候補を確認できる機能を、WEBアプリ「Qケアbase」で公開しています。商品名や制度名が分からない段階からお使いいただけます。

▶ チャーミングケア「事前相談ナビ」
https://qcare-base.com/consultation