この写真を見て何か想像がつきますか?
スマホカバー?キーケース??
これは小児がんなどの治療で使用する中心静脈カテーテルを保護するためのカバーです。
チャーミングケア設立の原点ともなったこのカバーに関するストーリーは下記でご覧になっていただけます。
(ベネッセ たまひよオンライン)
中心静脈カテーテルとは?
中心静脈カテーテル(CVカテーテル)とは、抗がん剤を中心静脈にダイレクトに届けるための細い管です。
小児がんなどの化学療法や、IVHやTPN、いわゆる「中心静脈栄養法」といって高カロリー輸液を体内に取り込み消化器系障害の治療、心臓疾患の治療など長きに渡り点滴治療をする子供達は、中心静脈カテーテル(CVカテーテル)を体に埋めこんでいる事が大多数です。
しかし、その先端は体から突出しており、見栄えもグロテスクですし、なにより管が身体の近くでぷらぷらしていたら衛生面でも問題です。
特に小さなお子さんだと、気になって引き抜いてしまう引き抜き事故が懸念されます。
そこで各医療機関より案内されるのが、「CVカテーテルケース」です。
CVカテーテルケースの役割
CVカテーテルケースの役割は、
- 引き抜き防止
- ルート固定の際のテープかぶれ防止
特に、抗がん剤治療などをしている子供たちは、体の免疫力が落ちるので、2.ルート固定の際のテープかぶれの問題は深刻です。CVカテーテルにカバーをつけるように医療機関から指示を受ける場合と、そうでない場合があるのは現状ですが、このテープかぶれから敏感な肌を守る1つの手段としてCVカテーテルケースは位置付けられています。
CVカテーテルの御守り的存在「CVカテーテルケース」
該当病院の薬局などに売っていても良さそうなものなのですが、CVカテーテルを保護するカバーは、メーカー製造などの既製品では存在していません。(2017年9月時点)
では、どうしているかというと、欲しい場合はすべて保護者の手作りが一般的となっています。制作方法もコレ!というものは存在しておらず、それぞれが手探りで我が子を思って制作するのが慣例となっています。
*チャーミングケアのYouTubeチャンネルで、キットを使った制作事例をアップしています。ご参考にしてみてください。
CVカテーテルケースは、引き抜き事故の防止・感染予防はもちろんですが、保護者が制作することで「早く治りますように・・・」という制作者の思いが込められたお守りのような役目を果たしています。
CVカテーテルケースは、薬局などでは市販されていませんが、自身の経験をもとに販売しているハンドメイドショップなどで販売されていることがあります。
販売サイトチャーミングケアモールはこちら